量子力学 おすすめ書籍 入門から中級レベル
量子力学とそこから発展する素粒子論や物性などは物理学で1番面白いところだと勝手に思っています。
量子力学は反直感的で楽しい分野です。
量子力学の基本的なことは教養として知っておくべきでしょう。
「量子論」を楽しむ本
「量子論」を楽しむ本―ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! (PHP文庫)
- 作者: 佐藤勝彦
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2000/04/01
- メディア: 文庫
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量子力学を初めてやる人は、まずは量子論がどんな概念なのかを理解することが重要です。
量子論の概念をつかむにには「量子論」を楽しむ本がもっとも適していると思います。
数式は出てきませんので文系でも読めます。
いわゆる読み物ですので、前提知識がなくても楽しく読めると思います。
量子論がみるみるわかる本
- 作者: 佐藤勝彦
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/03/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こちらも読み物です。
非常に読みやすいですし図も多く分かりやすいです。
この二冊を読めばある程度どんな感じなのかはわかると思うので、本格的な勉強にスムーズに移行できると思います。
まあ大学の授業なので習っている人は特に読む必要はないでしょう。
よくわかる量子力学
- 作者: 前野昌弘
- 出版社/メーカー: 東京図書
- 発売日: 2011/04/09
- メディア: 単行本
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前野氏の本は本当に分かりやすいですので、一冊目に最適です。
毎回、前野氏の本を薦めていますが、たぶん1番丁寧に書かれていて挫折しようがないくらいのでお堅い本が苦手な人はこの本を取り敢えず読みましょう。
独学も十分可能ですし、独学ならまずはこの本を読むのがいいでしょう。
本当によくわかりますが、スラスラ分かるわけではありません。
ある程度根気のいる本です。
量子力学の冒険
- 作者: トランスナショナルカレッジオブレックス
- 出版社/メーカー: ヒッポファミリークラブ
- 発売日: 1991/08
- メディア: 単行本
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が1番分かりやすいと思います。この本はフーリエの冒険の量子力学バージョンです。
扱っていいる範囲が狭いわりにすごい分量があります。
その分、文章も読みやすいのでどんどん読み進められます。
多分物理学の本のなかで1番読みやすいと思います。
入門には最適です。
お堅い本ではないので量子力学の勉強に詰まったら軽い気持ちで読んで見るといいと思います。
姉妹本がのフーリエの冒険も数学書の中でおそらく1番分かりやすいので、フーリエの理解が怪しいという人は是非一読しましょう。(フーリエの知識は量子力学にも必要です)
量子力学 砂川重信
- 作者: 砂川重信
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1991/03/20
- メディア: 単行本
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こちらも独学可能な本です。
数式の変形が非常に丁寧で大変読みやすいです。
数学の基本的な知識がある人にイチオシです。
ただ少し高度ですので、量子力学の基本をやってからがいいと思います。
結構時間がかかりますが、じっくり読み込みましょう。
量子力学 小出昭一郎
- 作者: 小出昭一郎
- 出版社/メーカー: 裳華房
- 発売日: 1990/10/05
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- 作者: 小出昭一郎
- 出版社/メーカー: 裳華房
- 発売日: 1990/10/05
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いわゆる標準的なテキストです。
この本くらいで量子力学の基本は押さえられると思います。
逆に言えばこのくらいのことは最低限知っておきたいところです。
ある程度、数学の知識があることが前提です。
フーリエや線形代数、複素解析の基本はあらかじめ勉強しておきましょう。
特に二冊目がおすすめです。やや高度な内容ですがコンパクトに分かりやすくまとまっています。
ファインマン物理学5
- 作者: ファインマン,砂川重信
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1986/04/07
- メディア: 単行本
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量子力学を一通り学んだ人向けだと思います。一冊目という感じではないと個人的には思います。
大学の授業やよくわかる量子力学を読んだあとに読むといいと思います。
ファインマン物理学は、5巻とも読む価値があります。
数式が少なく文章が多いので読むのは結構時間がかかります。
スピンについて特に詳しいです。
ディラック 量子力学
- 作者: ディラック,朝永振一郎,玉木英彦,木庭二郎,大塚益比古,伊藤大介
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2017/11/08
- メディア: 単行本
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最近、改訂されて漢字が現代風になって読みやすくなりました、最近までなぜか旧字で日本語より英語の方が読みやすいというおかしな本でした。
天才物理学者ディラックの書いた本です。
というか基本、歴史に名を残す物理学者の書いた本は一読しておくべきでしょう。
まあ、ディラックやファインマンの本はあえて英語で読むのもいいと思います。
基本的に英語の本はなるべく英語で読んだ方がいいと思いますし
量子力学と私
- 作者: 朝永振一郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/01/16
- メディア: 文庫
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朝永大先生の本です。
読み物ですが、量子力学や素粒子論の基本的な知識がないと理解は難しいと思います。
基本的なことを学んでから読んで見るといいと思います。大変面白いです。
日本を代表する偉大な物理学者が何を考えていたかを知れるいい本です。
講義動画
MITやハーバードがだいがくの講義をネット上にあげているので、英語ができる人は見てみるといいと思います。MITオープンコースウェアは色々な動画がありますので、一度見てみるといいと思います。
1. Introduction to Superposition