Blender 勉強法・おすすめ本・チュートリアル
今回は、無料でオープンソースのBlenderを使いこなすための勉強法やおすすめの本、チュートリアルなどをまとめていきたいと思います。
3DCGソフトを使いこなすのはまあそれなりに難しいです。
概念的な難しさというよりも、慣れが必要だったり、Blenderの場合はショートカットをたくさん覚えなきゃいけなかったりするのですが、ちゃんとやり続ければちゃんと成長しますのでそこまで怖がる必要はありません。
ソフトには得手不得手がある
すごく大事なことですが、何でもかんでも一つのソフトでやるのはいい考えではありません。
ソフトには得手不得手があります。
全部の工程をBlenderで無理やりやろうとすると、すごい労力をかけた割にあまりいいものが作れなかったりして挫折する原因になります。
Blenderで映画のようなエフェクトを作ろうとがんばったり、すごいディテールのスカルプトを作ろうとしたり、本格的なキャラクターアニメーションをやろうとしてもいい結果は期待できません。
世の中には素晴らしいソフトがたくさんあります。
スカルプトでは Zbrush
テクスチャリングでは Substance , Mari
Environmentでは SpeedTree , Quixel megascan
アニメーションでは Maya
エフェクトでは Houdini, RealFlow
地形生成では WorldCreator, gaea
Cloth(布)では Marvelous Designer
レンダラでは Arnold, Vray, Octane, Redshift
などほかにもたくさんのソフトウェアがあります。(ハードサーフェースではCADも使えます)
Blenderで躓いたときそもそもそれはBlender でやるべきことなのか考えてみましょう。
個人的には、Blenderは確かに高機能ですがそうはいっても、スカルプトもアニメーションもシミュレーションもレンダラも商業ソフトには敵いません。
ポリゴンモデリングに関してはBlenderは十分使えるのでとりあえずは、ポリゴンモデリングについて勉強しましょう。そこから先はBlender以外のソフトも検討するべきです。
色んなソフトについて調べて、いろんなソフトのチュートリアルを見てみましょう。
Blenderの勉強法
業界でよく使われるAutodeskのMAYAであれば専門学校であったりで学ぶ人も多いのですが(MAYAは学生版は無料で使えるので学生の人はMAYAも使ってみるといいと思います)、Blenderはおそらくそういうものは日本にはないので独学でやることになると思います。
具体的には、本、Youtubeのチュートリアル、有料のチュートリアル、サブスクリプションのOnlineSchool的なもので学ぶことになります。
学習の流れとしては、
日本語のYoutubeチュートリアル ⇒ 英語のYoutubeチュートリアル ⇒ 有料のチュートリアル
という感じでやっていくのが一番いいと思います。
やはりまずは、日本語でやり始めるのが無難ですが、UIは英語ですることを強くお勧めします
CGをやるにあたって英語のチュートリアルは避けては通れません。最悪英語が聞き取れなくても、UIの英語に慣れていれば何をやっているのかはわかるので何とかなります。UIは英語にして一日でも早く慣れましょう。
では紹介していきます。
この三つがおすすめです。
Blenderの基本的な操作はできるようになるはずです。基本的なことを身に付けた後は英語のチュートリアルを見ましょう。英語のチュートリアルは素晴らしいものが本当にたくさんあります。
やはり海外勢のチュートリアルのがクオリティが高いです。
非常にクオリティが高い Gleb Alexandrov
おそらく一番クオリティが高いと思います。彼の出している有料のチュートリアルも本当に素晴らしいので、少し高いですがBlenderでモデリングをするのであれば必見です。
https://www.creativeshrimp.com/products
モーグラをやるなら Ducky 3D
モーグラやりたいなら見る価値があります。シェーダーの勉強にもなりますのでおすすめ。10分前後なのも見やすくていい。
手軽にかっこいい映像が作れます。
Blenderでのスカルプト YanSculpts
Blenderでのスカルプトに興味がある人は見てみましょう。有料のチュートリアルも出されています。
https://gumroad.com/yansculpts
英語であればほかにもたくさんのチュートリアルがありますが、まずはここで紹介したチャンネルを見てみるといいと思います。
おすすめ本
本を選ぶときは2.8版のものを選びましょう。
- 作者:Benjamin
- 発売日: 2020/01/24
- メディア: Kindle版
Blender2.8の基本的なことがちゃんと書いてある本がこの本しかないです。ですので本で学ぼうと思ったら現状これ一択になります。
だれか書いてほしいのですが、、、
ここからはBlenderの本ではないのですが、CG一般的な知識が得られる本、つまりソフトによらない汎用的な知識が得られる本を紹介していこうと思います。
Maya実践ハードサーフェースモデリング
Maya実践ハードサーフェスモデリング:プロップと背景から学ぶワークフロー (CG Pro Insights)
- 作者:北田 栄二
- 発売日: 2015/02/22
- メディア: 大型本
Mayaの本ですが、Maya以外のソフトを使っている人にも参考になる良書です。
ライティング&レンダリング
- 作者:Jeremy Birn
- 発売日: 2014/04/23
- メディア: 大型本
ライティングとレンダリングは非常に重要な要素ですので、しっかりと学んでおく必要があります。
この本ぐらいしかないので、熟読する必要があります。
カラー&ライト
- 作者:ジェームス・ガーニー(James Gurney)
- 発売日: 2012/01/30
- メディア: 大型本
非常に有名な本で、アート系の人はだいたい持っていると思います。
ゲーム制作者になるための3Dグラフィックス技術 改訂3版
- 作者:西川 善司
- 発売日: 2019/12/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
ゲーム制作向けの本ですので、リアルタイムの技術に興味がある人におすすめです。アーティストでも十分読めます。
CGWorld
CGWORLD (シージーワールド) 2020年 06月号 [雑誌]
- 作者:CGWORLD編集部
- 発売日: 2020/05/09
- メディア: Kindle版
CGWorldはkindle ultimate で無料で見れますので過去のも遡ってみましょう。現場の話を読めるのはとても貴重な雑誌です。
スカルプターのための美術解剖学
スカルプターのための美術解剖学: Anatomy For Sculptors日本語版
- 作者:ザリンス,アルディス,コンドラッツ,サンディス
- 発売日: 2018/04/19
- メディア: Kindle版
美術解剖学はアートをやるのであれば必須の科目で、必ずやることになります。
おそらくこの本が一番有名で美大などでも一番使われていると思いますが、最近出たソッカの美術解剖学もとてもいい本です。個人的にはソッカの方が好き
- 作者:ジョンヒョン, ソク
- 発売日: 2018/11/29
- メディア: 大型本
アニメーターズサバイバルキット
- 作者:リチャード・ウィリアムズ
- 発売日: 2011/02/10
- メディア: 大型本
アニメーションに興味がある人はまずこの本を読んでみるといいと思います。
2d 3d どっちの人にもおすすめできます。
おすすめサイト
Blender Cloud
Blender Cloud は有料で、チュートリアルや素材などが見れるサイトです。Blenderを使うのであれば入っておきたいところです。月1000円くらいですので、学生でも気軽にはいれます。
一つの作品の制作過程が見れるので、とっても貴重だと思います。特にSpring。
この映像の制作過程が見れます。
ArtStation
みてるだけで楽しいサイトです。必見。
ある程度の絵が作れるようになったら、登録して作品を上げてみましょう。
3dCGは一朝一夕でできるものではないので、どれだけやり続けることができるかです。頑張りましょう。