【独学】分子生物学のおすすめテキスト・勉強法を書いてみる
分子生物学の重要度というか、注目度って今もかなり高いですし、これからもどんどん上がっていくと思います。
結構積み重ねの分野なので、高校の生物とかをちゃんとやっていた人なら大学レベルのテキストでもそんなに苦労なくやっていけるはずです。
全然真面目にやってなかった人はいきなりThe Cellとか読んでもきついと思うので、背伸びせずに初心者向けの懇切丁寧に解説してくれている本を読んで方がいいですね。
ネット上にも参考になる動画はいくつかあるのでそういうものも紹介していこうと思っています。
医学系の人はもちろん、ゲノムやらバイオインフォマティクスやらをやっていく上でも必須の知識ですのではやいうちにしっかりと学んでおいた方がいいです。
初心者
まともに生物学をやってこなかった人、高校の授業もろくに聞いてなくて、グアニンやらチミンも分からない、タンパク質のこともなにも知らない、ミトコンドリアなんて聞いたこともないという人は、高校生レベルからしっかりと学んでいく必要があります。
大学受験用のテキストについては、以下を参考にしてください
ある程度、高校の生物をちゃんとやってから大学レベルのテキストを読んだ方がいいです。
好きになる分子生物学
- 作者:萩原清文
- 発売日: 2016/03/25
- メディア: Kindle版
すごーく分かりやすいです。ホントに分かりやすいです。
教科書を読む前に読んでおくといいです。
これを読んだあとにEssentialやCellを読むのがおすすめです。
このシリーズの免疫学、生理学、生化学も大変おすすめです。
復習にも使えます。
よくわかり分子生物学の基本としくみ
図解入門よくわかる分子生物学の基本としくみ[第2版] (図解入門メディカルサイエンスシリーズ)
- 作者:井出 利憲
- 発売日: 2015/03/26
- メディア: 単行本
入り口としてはいいと思います。
まあ好きになる分子生物学と一緒に読んでから本格的な本を読むのがいいです。
解説はわかりやすいのでそんなに苦労することはないと思います。
あくまでも入門ですので、そのつもりで。
本格的にやりたい人
細胞の分子生物学
定番の本です。
おそらく生物系をある程度真面目にやっている人ならば、ほぼ全員が持っている本ですので、まあ持っておいた方がいいです。
ただ分厚いので全部読むのはかなり大変です。
めっちゃ時間かかります。
最初はつまみ読みでいいんじゃないでしょうか。
読みやすさは、まあ幾何学の本とかと比べれば遥かに読みやすいです。
そんなに難解なことを扱っているわけではないので、根気さえあればある読めるはずです。
もっともある程度の前提知識はないと難しいですので、難しく感じた場合は無理せずにもっと親切な本を読みましょう。
Essential細胞生物学
定番の教科書です。
学部で分子生物学の授業をやる場合はこの本が指定されることも多いです。
図がたくさんあって、すごいカラフルなので読みやすいです、なんというか本を読むときの心理的な負担が少ないです。
こちらも必ず持っておきたい本です。
この本もすごく分量が多いので最初はつまみ読みでいいと思います。
全部読むのはかなりきついです。
まあ時間的な余裕があるなら全部読んでみるといいです。
分子生物学講義中継
分子生物学講義中継〈Part0(上巻)〉細胞生物学と生化学の基礎から生物が成り立つしくみを知ろう
- 作者:利憲, 井出
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
分子生物学講義中継〈Part0 下巻〉代謝と遺伝学の基礎を知り、生命を維持するしくみを学ぼう
- 作者:利憲, 井出
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: 単行本
このシリーズはまあ分かりやすさは間違いないです。
読みやすさで言えばEssential,Cellよりずっと読みやすいです。
なんか受験参考書みたいな感じがあります。
Eseential,Cellで理解できなかったという人なんかはこの本を読んで見るといいです。
読んでみて気に入ったらPart1,2も読んでみるといいと思います。
大学生物学の教科書 分子生物学
カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学 (ブルーバックス)
- 作者:デイヴィッド・サダヴァ,クレイグ.H・ヘラー,ゴードン.H・オーリアンズ,ウィリアム.K・パーヴィス,デイヴィッド.M・ヒリス
- 発売日: 2010/05/21
- メディア: 新書
カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学 (ブルーバックス)
- 作者:デイヴィッド・サダヴァ
- 発売日: 2010/02/19
- メディア: 新書
カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第3巻 分子生物学 (ブルーバックス)
- 作者:デイヴィッド・サダヴァ,クレイグ.H・ヘラー,ゴードン.H・オーリアンズ,ウィリアム.K・パーヴィス,デイヴィッド.M・ヒリス
- 発売日: 2010/08/20
- メディア: 新書
ブルーバックスですのでコンパクトで持ち運びにも便利です。
この本はカラーですし、図や写真それなりにあるので理解はしやすいです。
遺伝子とかバイオテクノロジーそういう方面に興味がある人は1~3巻だけを読めば十分です。
余裕がある人は5巻全部読むといいです。
文体も比較的読みやすいです。
まあ1番いいところはサイズですかね、結局。
ちっちゃいのでなんとなく読んでて楽な気がする。(ちょっとなにいってるか分からない)
ゲノム
バイオテクノロジーとかバイオインフォマティクスとかそういう分やに興味がある人はとりあえずこれを持っておきましょう。
非常に有名なテキストですし。
大学、大学院の講義なんかもこのテキストを元に行われることが多いです。
初心者から上級者まで使える本です。
分量的には頑張れば全部読めるので、1から読んでいくのもありです。
この本を読んでおけば研究者レベルまで押さえられます。
分子生物学を学ぶ上で参考になる動画
黒田裕樹の生物学講義〜分子生物学第1回『成体を構成する物質』
一学期分の講義が公開されていて、分子生物学の全体を知ることができると思います。
知識の定着であったり、本でよくわからないところを見てみたりするといいです。
内容は基本的ですので、復習としても利用できます。
こちらも参考になります。
ちょっと見辛いですが、いくつかの講義が上がっているので興味がある人は見て見るといいです。
ネットの動画も積極的に利用していきましょう。