ゼロから始める物理学入門 おすすめ本
物理学をはじめてやる人向けに、物理学の本を紹介していきたいと思います。
まず大学学部の物理学は、力学、解析力学、電磁気学、熱統計力学、量子力学、相対論あたりです。
また、物理は基本的に微分方程式なので、微積分の基本は知っておかなくてはいけません。
気軽に読める本
前提知識がなくても気軽に読める本を一冊紹介したいと思います。
- 作者: リチャード・A.ムラー,Richard A. Muller,二階堂行彦
- 出版社/メーカー: 楽工社
- 発売日: 2011/10/04
- メディア: 単行本
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- 作者: リチャード・A.ムラー,Richard A. Muller,二階堂行彦
- 出版社/メーカー: 楽工社
- 発売日: 2012/06/01
- メディア: 単行本
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この本は基本的に誰でも読めます。
数式とか特になくスラスラ読める本ですので科学に興味がある人は読んで見るといいと思います。
力学
最初はやはり力学から始めるべきでしょう。力学のテキストはいろいろありますが、1番読みやすいのはおそらく
- 作者: 前野昌弘
- 出版社/メーカー: 東京図書
- 発売日: 2013/02/08
- メディア: 単行本
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でしょう。まあ、分かりやすいです。ただこれはこのよくわかるシリーズ全体にいえる事ですが、若干くどいので読みきるには結構根気が必要です。
前野氏の本はどれもこれでもかというくらい丁寧なので、他の本で挫折したという人は手に取ってみるといいと思います。
力学でもう一冊あげるとしたら非常に有名なファインマン物理学でしょう。
- 作者: ファインマン,坪井忠二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1986/01/08
- メディア: 単行本
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ファインマン物理学は全5巻量子力学まで買い揃える価値のある本です。
ファインマンの本は読んでいておもしろく、物理学を楽しめます。
ただ最初の一冊にするのは少し厳しいかもしれません。力学を授業かなにかで聞いた人にはいいと思います。
電磁気学
力学の次はやはり、電磁気学でしょう。電磁気学は正直私も苦手なのですが、一般相対論などをちゃんと理解するには電磁気学の理解が欠かせないので、しっかりと勉強する必要があります。
電磁気学はベクトル解析の知識が必要になるのでベクトル解析も電磁気学と同時進行で勉強していくといいと思います。
電磁気学で1番読みやすいのは、やはり前野氏の本でしょう。
- 作者: 前野昌弘
- 出版社/メーカー: 東京図書
- 発売日: 2010/04/09
- メディア: 単行本
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はじめて電磁気学をやる人はまずはこの本をやるべきだと思います。いきなり理論電磁気学とかやっても、まあ挫折すると思います。というか私はしました。
この本は懇切丁寧に書かれているので、というかこれ以上かんたんに書いてる本はないので、これで挫折するようだと、前途多難です。
二冊目にやるべきは、
- 作者: 砂川重信
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 1999/09/01
- メディア: 単行本
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でしょう。理論電磁気学ははっきりいって難しいです。読みごたえがあります。が、物理学を真面目にやるつもりなら避けては通れない本だと思います。
ただ、電磁気学でずっととどまっていてもしょうがないので、ある程度基本的な電磁気学が分かったら、量子力学に進みましょう。
量子力学
量子力学はかなり反直感的で面白いものなので、楽しんで学べると思います。解析力学を飛ばしても基本は理解できると思います。
まず量子論がどういうものなのか理解するために
- 作者: 佐藤勝彦
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/03/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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を読むといいとおもいます。この本は数式を使っておらず、誰でも量子論の世界を楽しめる本です。最初にさっと読んでおくといいとおもいます。
量子論がどういう物か先に知っておいた方がその先の学習がスムーズにいくと思います。
量子力学の本格的な本ですと
- 作者: トランスナショナルカレッジオブレックス
- 出版社/メーカー: ヒッポファミリークラブ
- 発売日: 1991/08
- メディア: 単行本
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が1番分かりやすいと思います。この本はフーリエの冒険の量子力学バージョンです。でかくて分厚いですが、その分、分かりやすいです。
また、文章も読みやすいのでどんどん読み進められます。多分物理学の本のなかで1番読みやすいと思います。
入門には最適でしょう。
より網羅的なテキストとしては、
- 作者: 小出昭一郎
- 出版社/メーカー: 裳華房
- 発売日: 1990/10/05
- メディア: 単行本
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がいいでしょう。
標準的なテキストで、読みやすさも普通です。
まあ、ゼロから始める物理学入門ならこのぐらいで、入門できたと言えるのではないでしょうか。
このあとで、解析力学や一般相対論、熱統計力学などの勉強も進めていきましょう。