ベクトル解析とテンソル解析 オススメ書籍まとめ 入門から中級レベル
ベクトル解析は電磁気学などの物理方面でバリバリ使うので、ベクトル解析の知識が必要になる人はたくさんいると思います。
ベクトル解析は代数学とかと比べればそんなに概念的な難しさがあるわけではないので、独学でも普通にできるようになると思います。
ベクトル解析で詰まったら電磁気学の勉強にスイッチしたり、逆に電磁気学に詰まったらベクトル解析の勉強に切り替えたりなどして進めていくのがいいと思います。
ゼロから学ぶベクトル解析
- 作者: 西野友年
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私が読んだ中では、1番分かりやすく解説も丁寧でした。
かなり砕けていて、数学の本という感じはありません。
内容は基本的なことだけですが、独学者にとっては大変親切な本です。
女子生徒との対話形式で、いろいろなネタが登場してなかなか面白いので取り敢えずざっと読んで見るといいと思います。
今まで読んだ数学の本のなかで1番良い意味でふざけています。
ベクトル解析 工学基礎演習シリーズ
- 作者: H.P.スウ,高野一夫
- 出版社/メーカー: 森北出版
- 発売日: 1980/07
- メディア: 単行本
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定番の本です。
基礎からかなり丁寧にかいてありますし、扱っている範囲もまあまあ広いのでこの本をやりこめば、相当力がつくと思います。
その代わり数学の本にしては分厚いです。
前半部分だけでも読む価値はあると思います。
本当の初歩の初歩から書いてありますので独学にも向いていると思います。
道具として使う人はこのぐらいで十分だと思います。
幾何学をやる人は他の本も読む必要があります。
ベクトル解析 理工系の数学入門コース
- 作者: 戸田盛和
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1989/03/08
- メディア: 単行本
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標準的なテキストです。
扱っている範囲は普通の大学で教える範囲ぐらいですし、解説もなかなか丁寧な方なので読んでみる価値はあると思います。
基本的にこのシリーズはどれも良くできているので、この本が読みやすいと思った人はこのシリーズの他の本も読んで見るといいでしょう。
ベクトル解析 道具と考えていねいに
- 作者: 上野和之
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2010/12/22
- メディア: 単行本
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ベクトル解析の基本を勉強した人向けです。
ベクトルとテンソルを同時に説明していて、まあテンソルの知識もたいていの人は必要となるので、読んでおいた方がいいと思います。
テンソルとベクトルを学ぶならこの本が1番分かりやすいです。多分。
図も多く読みやすいですが、初心者向けではありませんのでそこだけ注意してください。
物理のためのベクトルとテンソル
- 作者: ダニエル・フライシュ,河辺哲次
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/01/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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一般相対論をやろうと考えているなら、最初の1冊はこの本を読みましょう。
この本は一般相対論の入門(入門以前❓)に最適です
非常に丁寧にかかれていて大変読みやすいですが、ベクトル解析の基本を勉強してからがいいと思います。
まあ、本当にていねいに書かれているので頑張れば、初心者でもなんとかなるかもしれません。
テンソル解析
- 作者: 田代嘉宏
- 出版社/メーカー: 裳華房
- 発売日: 1981/02/05
- メディア: 単行本
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テンソルをちゃんと学ぶならこの本一択でしょう。
ただ一般相対論を理解したいだけなら物理のためのベクトルとテンソルでなんとかなりますが、テンソル解析をちゃんと勉強しようと思ったらこの本を読む必要があります。
この本も読みやすい本ですのでベクトル解析の知識があれば、普通に読み進められると思います。
理論物理をやる人は是非読みましょう。
以上で終わりですが、まあ他にもやることはたくさんあるのでここを専門にする人以外はあんまり時間をかけずにいきたいですよね(棒)。