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ハードウェアハッカー 感想 hardware is hard しかし面白い

ハードウェアハッカーというか著者のアンドリューバニーは電子工作界隈では有名人で Hacking the Xbox は多くの人が読んだことがあると思います。

Hardware Hacker も同じく有名だったのですが、最近になって念願の邦訳が出ました。

ハードウェアハッカー ~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険

ハードウェアハッカー ~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険

英語は読むのが疲れるので日本語で読めるのはホントありがたいです。訳も良くできているので、ありがたく日本語で読みましょう。

この本は中国での量産やものづくり、考え方からハードウェアいじり、自身が関わったスタートアップのことや、著作権や特許などの法律面、ゲノムいじりまで多くの事が書かれており、ものづくりに興味がある人にとって大変面白くて濃い情報がたくさん得られます。

第一部は中国での量産について書かれていて、ここら辺は高須さんや藤岡さんの本とかも読むといいと思います。ハードウェアのハッキングの本ですがその周辺についてもたくさん触れています。

量産や深センについては特に藤岡さんの本がオススメです。非常に良くできています。


第二部はいわゆる中国の独特のものづくりについてです。

知的財産の考え方の違いや偽物のチップ、パクり製品等についてその実態に迫っています。

ここら辺もやはり藤岡さんの本も読んでおいたほうがいいと思います。あの本はホント良くできているので

偽造チップって以外とあっても普通の人じゃあんまり気づかなそうですよね。案外身の回りにもあったりするんですかね。


第三部は、彼が関わったハードウェアスタートアップとオープンソースハードウェアについてです。

彼はオープンソースであること、つまりハッカーフレンドリーであることに高い価値を見いだしています。

ハードウェアを自分で所有する。つまり改変する権利を持ち、ルートアクセス権を持つことに強いこだわりがあることをインタビューで語っています。

私も同じようにやはりハードウェアはユーザーがコントロールできたほうがいいと思っています。まぁどこかのハッカー見たいに裁判沙汰になるのは嫌ですがね。

ここら辺は今後もしばらくはゴタゴタが起こり続けるんでしょうね。

そしてベンチャーを成功させることは本当に難しいことも再確認できます。


第四部は、まさにハードウェアハッカーです。

ハードウェアをハッキングする、いじり倒す章です。

時間がない人は第四部だけでも読みましょう。

LSIを書き換えたりとなかなかのハッキングです。私ももっとたくさんの事を学ばないと行けないなぁと痛感させられる章でもあります。

バイオのところは正直、知識不足であんまし理解できなかったのでそろそろ真面目に生物学もやらなきゃ行けないなぁと思っていますというかやります。


最後まで読んでまず思うのは彼は私より優秀なエンジニアだということ。もっともっと工学の知識を付けないとこのままでは全然ダメだと痛感させられます。

なんとか面白いものが作れるようにがんばります

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