複素関数のオススメ書籍 入門から中級レベル
複素関数はどの分野に進んでもその基本的な知識は必要になるでしょう、もちろんコーシーリーマンとか使うのは一部の人だけかもしれませんが。
この分野を専門とする人は以外は標準的なテキストを1冊読んでおけば十分な気がします。
複素関数は慶應義塾大学の授業がYoutubeにあるので読書弱者は見ておくといいと思います。十何回かの講義動画がすべて上がっているのでオススメです。
慶應大学 講義 物理情報数学A 第一回 高校数学からの復習 2010
慶應大学 理工学部 講義 物理情報数学A 第一回(2013)
慶應義塾大学は他にも色々授業を公開しているので暇なときに見てみるといいと思います。
本を読むのと授業を見るのとでどちらが効率がいいかは人によるので。
複素関数入門
- 作者: 神保道夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/12/12
- メディア: 単行本
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神保氏の本が1番有名で人気で標準的なテキストだと思います。
まあ取り敢えず読んでおいた方がいいでしょう。
大学の授業で一度習っている人なら普通に読めると思います。
大学で習っていない人は、上で書いた慶應義塾大学の授業を見てから読むといいと思います。
発展的な内容も多少含まれていまして、まあこの分野を専門にしていく人以外はこの本の内容で十分だと思います。
なっとくする複素関数
- 作者: 小野寺嘉孝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/04/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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読みやすさ、理解しやすさですとこの本が1番だと思います。
基本的なこともまだよくわかっていないという人におすすめです。
内容は基本的なことだけですが、コーシーリーマンや留数定理の説明が大変分かりやすいので、その辺りがよくわからないという人は一読してみるといいでしょう。
工学や情報系の人は、最悪この本の内容だけで複素関数を終わらせて次にいってもいいと思います。
複素関数論の基礎
- 作者: 山本直樹
- 出版社/メーカー: 裳華房
- 発売日: 2015/11/28
- メディア: 単行本
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上で書いた慶應義塾大学の公開授業をされている山本氏の本です。
この講義動画で複素解析の勉強をするのであれば、読んでみるといいでしょう。
私は読んだことないので、アマゾンのレビューを参考にしてください。
複素解析
- 作者: 高橋礼司
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1990/01/01
- メディア: 単行本
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やや発展的な内容を扱っています。
数学科や理論物理をやるひとにオススメです。
工学系の人がここまでやる必要があるかは微妙なところ。
まあ、面白い本ではある。
あんまり理論系の人以外は無理する必要はないと思いますが、単純に面白いので暇なときに読んで見るといいと思います。
ただし、下手に泥沼のにはまるよりはさっさと次に進んで方が良い、工学や情報系の人は他にやることがたくさんあるでしょうから。